民泊における清掃・衛生業務の注意点について

清掃・衛生業務をホストに再委託するときの注意点

民泊運営において、ホストが最も「自分でやりたい」と考えている傾向があるのが清掃・衛生業務です。民泊物件の清掃、ゴミ処理、寝具等のセッティング、備品管理補充などが主な業務内容ですが、これらを専門業者に委託すると1回3000-5000円程度はかかってしまうため、民泊の売り上げを大きく圧迫する要因となります。また、都度業者に依頼するのも面倒と考えるホストも多いのではないでしょうか。


しかし、この清掃・衛生業務が意外と注意点が多く複雑なのです。ゆめゆめトラベルでは、このような清掃・衛生業務の再委託のご要望をいただいた場合、まず民泊事業者が法人であるか個人であるかを確認しています。というのも、法人と個人ではゴミ処理のルールが異なってくるからです。

民泊のゴミは家庭ゴミとして処理できない

そもそも民泊は「事業」ですから、民泊で発生したゴミは「事業ゴミ」であり、「家庭ゴミ」として処理することはできません。例えば、民泊として運営しているマンションのゴミ捨て場に他の住民たちと同じように家庭ゴミとして捨ててしまうのはN Gになります。


ではどうやってゴミ処理すれば良いのでしょうか?このルールは地域により全く異なってきますので、まずは管轄の自治体のホームページを調べると良いでしょう。
前章で、民泊事業者が法人であるか個人であるかを確認すると書きましたが、これは申請時に管轄自治体の保健所がチェックする視点でもあります。つまり、「個人に再委託するなら、事業ゴミはどう処理するのか?」「法人に再委託するなら、原則法人は事業ゴミとして処理するから大丈夫だろう」と考えるので、個人の場合はチェックが厳しくなるのです。


もちろん再委託先が法人だからといって、前述のように家庭ゴミとして処理してはNGです。あくまでも法人事務所に持ち帰り、事業ゴミとして処理してください。

地域によって異なる事業ゴミの処理方法

個人に清掃・衛生業務を再委託する場合の事業ゴミの処理方法としては以下の3つが代表的です。

1)事業ゴミシールを貼る(回収ルートがある場合)
2)事業ゴミ回収業者に依頼する
3)自分でクリーンセンターに持っていく

周囲に飲食店が多い市街地エリアなどでは1)の方法で回収ルートに乗せられることも多いですが、住宅街などでは難しい可能性もあります。その場合、最もリーズナブルなのは3)のクリーンセンターへの持ち込みです。市街地にはない場合が多いので、あらかじめ場所を調べた上で、クルマ等が必要になる可能性もありますがせいぜい数十円から百円程度である程度のゴミは処理できるのではないでしょうか?

民泊のゴミ処理ルールはきちんと守らないと、周辺住民からのクレームの原因にもなりかねません。しっかりチェックしましょう!

—このコラムを書いた人—

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